「コース内容」編

システムエレクトロニクスってなに。

「システムエレクトロニクス」ってカタカナで12文字もありますが、どうゆう意味ですか?

このコースはシステムとエレクトロニクスの分野を対象にしているんだ。

エレクトロニクスはなんとなく分かります。電気の分野を電気工学(電力エネルギ−など)と電子工学(電子回路、電子機器など)に分けると電子工学の方ですよね。システムとはどうゆう意味ですか。

システムというと分かりにくいけど、携帯電話やインターネットを考えると分かりやすい。

これらは携帯端末やパソコンだけではサービスが成り立たない。交換機やサーバーやネットワークや制御などの複数の技術が総合されて初めてよいサービスを提供できる。複数の技術が繋がって一つの体系を成している。これがシステム。個別の技術を単独で考えないで総合的にみる考え方だよ。

個別の技術だけではなくて総合的に技術を考える力も身に付けられるんですね。

卒業したらどんな分野で働くのですか。

システムエレクトロニクスコースの学生は、将来次の分野のエンジニアとして活躍するよ。

・ディジタル家電(例えばDVDなど)     ・コンピュータ

・情報ネットワーク               ・電気通信   など

システムエレクトロニクスって幅広い分野なんですね。

電気電子工学科の学生は2年生から、システムエレクトロニクス、電気エネルギー、電子デバイスの3つのコースに分かれるそうですが、なぜコース分けを行うのですか。

電気の分野は広いので、4年間で全ての分野を学ぶことは難しい。また、各分野とも奥が深いので系統立てて順番に学ばないと理解できないんだよ。このために、自分の専門分野を1年生の終わりに決めてもらっているんだ。2年生からは各自の進む道が分かれるということだ。

単なる人数調整のためのクラス分けではないので、自分の興味や将来の仕事のことなども含めて良く考えて自分の分野を決めて欲しいなあ。君の持っている興味や適正、将来の夢は、君の友達と同じとは限らないよね。くれぐれも友達と同じコースでいいやというように安易に決めないで欲しいなあ。

コース分けとは自分の専門分野を決めることなんですね。このコース分けで4年の卒業研究の分野が決まるだけでなく、将来の自分の仕事の分野もある程度決まるということですね。

しかし、卒業生の就職先をみるとあまりコースによる違いがないようにみえますが。。。

会社名だけみるとあまり違いがないようにみえるよね。しかし、実際に行う業務の分野は違ってくるよ。例えば、機械の学生と電気の学生が同じ自動車会社に就職したとする。エンジンの開発は機械の学生が、自動車用電子機器の開発は電気の学生が向いているよね。電気の学生がエンジンの開発を行うのであれば一から機械を学ばないと機械の学生には勝てない。電気の中の分野でも同じことだ。

コース分けとは自分の専門分野を決めることなんですね。電気の中のどんなエンジニアになりたいのかを考えてコースを決めるべきですね。

何のためにコース分けを行うのか。

「コース分け01」編

広い意味での電気には興味があるのですが、電気の中のどの分野に興味があるのか自分ではよくわかりません。また、自分の適性もよくわかりません。

まだ多くの専門科目を習っていないのでよくわからないのも無理はないかなあ。

学科のHPや大学案内などにコースごとの紹介が載っているよ。また、インターネットで専門分野のキーワードや講義科目名で検索するといろいろなことが分かるよ。

いろいろ調べてみたのですが、特にこれといったものがないので自分の専門分野を決めることができません。

そうだね。好きとか嫌いとかはやってみて始めて分かることだからね。急には難しいかな。じゃが、とりあえずシステムエレクトロニクスに来てきてはどうかな。やってみると意外と面白くなるのじゃよ。

まあ、この機会に自分がどうゆう特性を持っているのか客観的に考えてみるといいよ。この答えはいつかは出さないといけないことだからね。

そうですね、就職を決める際にも必要なことですね。いい機会だと思って自分自身のことも考えてみます。

自分の興味や適正が分からない

「コース分け02」編

「システムエレクトロニクス」コースでは楽しい実験があると聞きました。

電子回路やコンピュータを使って授業で習ったことを実際に試すことができるよ。

また、3年生の「システムエレクトロニクス実験」ではチームごとに携帯IP電話などのエレクトロニクスシステムを設計・製作して、みんなで出来栄えや機能を競うコンテストを開いているよ。

電子回路の設計とか出来るようになるかしら。心配だわ。

何事も千里の道も一歩からというじゃないか。授業で学んだことを生かして、物を作るという喜びを味わうことができるよ。また、みんな楽しく実験しているよ。

その「システムエレクトロニクス実験」ってどんな感じなのかしら。

              
  システムの構想と設計           コンテスト風景
            (クリックすると大きな画像がみれますよ)

へえ、面白そうね。私もやってみたいな。

私もシステムエレクトロニクスにしようかしら。

楽しい実験。

工学実験編

「システムエレクトロニクス」コースではたくさん資格が取得できるって聞きました。

必要な授業科目を取得すれば、無線従事者に関する次の資格が与えられるよ。

・第一級陸上特殊無線技士   ・第三級海上特殊無線技士

第一級陸上無線技術士の受験科目の一部が免除されると聞きました。

第一級陸上無線技術士は国内の全ての無線設備が扱える最高の国家資格だよ。

年間の合格者数は約700名で、医師試験の約7,500名や一級建築士の約4,500名、司法試験の約1,000名と比べても希少価値がある資格だよ。必要な授業科目を取得すれば、受験4科目中の1科目が免除されるよ。

その資格を持っている人はどんな仕事をしているんですか。

電波を扱う仕事をしているよ。テレビやラジオの放送局(NHK,民間放送会社)や電気通信事業会社(KDDI,NTTなど)、携帯電話などの通信機器メーカ、無線通信を扱う省庁(運輸省,海保庁,気象庁,警察庁など)などで働いているよ

在学中にその資格を取得している学生はいるのですか。

システムエレクトロニクスコースの学生で4年生までに幾つかの科目に合格して大学院や卒業後に免許を取得した人は何人もいるよ。国家資格を持っていると就職活動でも有利だよ。

へえ、いろいろな資格が取れるんですね。システムエレクトロニクスっていいコースですね。

さまざまな資格が取れる

資格取得」編